うっ血性心不全とは
『うっ血』とは、何らかの原因で血流が静脈内に溜まっている状態です。
心不全が原因によるうっ血のことを『うっ血性心不全』と言います。
心不全とは
心臓は、収縮と拡張を繰り返すことで全身に血液を送るポンプのような役割をしています。
心不全は、心臓の機能の低下により、全身が必要としている血液を送れなくなってしまっている状態です。
不整脈や心筋症、高血圧や糖尿病などの病気だったり、薬や高齢など、さまざまな原因で起こります。
症状
- むくみ(特に下肢)や、尿量の減少
- 体重増加
(むくみや尿量の減少により体内の水分が増えるためであり、脂肪や筋肉が増えているわけではありません) - 労作時の息切れや呼吸困難、動悸
(悪化すると、安静時でも呼吸困難になります) - 倦怠感
治療
基本は薬での治療となり、同時に原因である病気の治療が行われますが、重症の方は手術になることもあります。
薬では、水分を排出するための利尿薬、血圧を下げる血管拡張薬、交感神経の働きを抑えるβ遮断薬などが使用されます。
以前は強心薬が主に使用されていましたが、長期投与によって心不全患者の生命予後を悪化させることが分かったため、症状が軽い方には使用しない、重症の方に使用したとしても症状がある程度落ち着いたら即使用をやめるなど、取り扱いには慎重にならなければなりません。
きちんと医師と相談しながら使用しましょう。
予防
心不全は再発の可能性が大いにあります。
- 暴飲暴食を避ける
- 適度な運動をする(心臓に負担がかかるため、ムリはしない)
- 塩分、水分量を控える
- タバコを控える
など、規則正しい生活をしましょう。
また、原因である病気の治療をし、薬を飲み忘れないようにしましょう。
私のうっ血性心不全の話
私は、バセドウ病による『うっ血性心不全』だと診断されました。
最初は喘息の症状だと思っていて、喘息の薬で治療をしていました。
毎日薬をしっかり飲み、1ヵ月程様子を見ていましたが…良くなるどころか、息苦しさが悪化していき、違う病院へ行ってみました。
偶然にもその先生が循環器専門だったのと、過去にバセドウ病の治療をしていたこともあり、バセドウ病の治療中だと伝えた所、エコーでかなり長い時間診て頂き…そこでうっ血性心不全だと診断されました。
喘息だと思って発作を抑える吸入も使っていたため、悪化を助長させてしまったそうです。
喘息も持っているため簡単には薬を出せないそうで(心不全に使用される薬は、喘息を悪化させる可能性があるものが多いそうです。)その日は利尿作用のある薬だけ頂き、バセドウ病を診て貰っている病院へ行くように言われました。
次の日、バセドウ病の専門医の所に行って採血をし、悪化していたのが分かったためバセドウ病の薬を増やして頂き、数日後にかなり改善されました。
β遮断薬も一緒に処方されましたが、私には合わず中断しました。
今月に入ってからも息苦しさが出て、一度経験しているので、喘息の発作を抑える吸入は使用せず、始めから循環器の方へ行きました。
仕事中がかなり息苦しく、仕事が手につかない、ミスが増える、など…これ以上は耐えられないと思い、休みを頂くほどでした。
脈が速くなっていたので、以前のとは違うβ遮断薬を処方されました。
β遮断薬のおかげか、仕事を休んでゆっくりできたおかげかは不明ですが、動くとまだ息苦しくなったりもしますがかなり落ち着きました。
脈がだいぶ安定したのでβ遮断薬のおかげかな~?とは思います。
β遮断薬は、喘息を悪化させる可能性があります。
私自身、最初に出されたものは飲んですぐに発作が起きて中断しました。
もしもの場合に備えて、一緒に喘息の薬を処方してもらうと安心かと思います。
また、脈が遅い時に使用すると、心不全を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
尿量が少なくなってる感じはしませんが、摂っている水分量に対してトイレに行く回数が少し減ったので、かなりむくみが出ます。
塩分は、元々薄味が好きで血圧も異常ないのですが(バセドウ病になって正常値になりましたが、その前は低血圧でした。)…バセドウ病になってからかなり喉が渇くため、水分量はどうしても増えてしまいます。
横になると血液の循環が全身に回りやすくなるため、ほぼ毎日夜中にトイレで起きます。
お風呂で足のマッサージをすると、夜中に5回くらいトイレに行く事もあるほどです。