うつ病とは
脳の働きに何らかの問題が起き、沈んだ気分や喜びの喪失が毎日続き、日常生活や社会生活に支障をきたす病気です。
誰にでも、落ち込んだり気分が沈むことはありますが(抑うつ)、抑うつ状態が2週間以上続く場合に『うつ病』を疑います。
主な原因はストレスとされていますが、その人が持つ性格や、遺伝、持病も引き金となることがあります。
症状
- 物事に対して興味がない、何もしたくない
(以前は楽しめていた事も楽しめない) - 特に朝が無気力である
- 気分が落ち込む、絶望的な気持ちになる
- 疲れやすく、常にだるい
- 眠れず、朝早くに目覚める
(眠りが浅い) - 眠りすぎてしまう
- 食欲が落ちる、または増える
- 食べ物の味がしない
- 動悸、息苦しくなる
- めまい、頭痛、耳鳴りがする
- 仕事の失敗が増える
- 集中力や決断力が落ちる
- 落ち着かない
など、心と体にさまざまな症状がでます。
治療方法
うつ病の場合、自力で治すことはできません。
また、放っておくと悪化してしまいます。
当てはまる症状が多い方は、早めに心療内科へ行きましょう。
治療方法としては『薬物療法』『心理療法(カウンセリング)』となりますが、症状が酷い方は入院になることもあります。
また、十分に休養を取り、生活習慣や環境を整えることも大切です。
拒食症とは
(反対の症状として『神経性過食症(大量に食べては吐くを繰り返す)』『過食性障害(食事の量をコントロールできず大量に食べてしまい、食べた後に後悔する)』=過食症があります。)
摂食障害の1つで、『神経性痩せ症』のことを拒食症と呼びます。
拒食症(神経性痩せ症)には、『食事を摂らなくなる』『嘔吐や下剤を使用して体重を維持する』2つのタイプがあります。
容姿への強いこだわりや目標設定が高い人、容姿が原因でのイジメや周りからの過度の期待など、体重増加に対しての強い恐怖がある人や、一度決めたことは必ず成し遂げる真面目な人、努力を怠らない人などが患いやすいと言われています。
痩せているにも関わらず、太っていると思い込んでしまう人もいます。
心理的要因や社会的要因などさまざまな要因があるため、原因はダイエットだけとは限りません。
体の症状
- 体重の急激な減少
- 低体温や低血圧
- 便秘や無月経
- 皮膚の乾燥
- 腎不全
- 不整脈
- 骨粗しょう症
(嘔吐がある場合は)
- 胃酸による虫歯や歯が溶ける
- 手にタコができる(吐きダコ)
精神の症状
- 体重増加への恐怖感や不安感
- 集中力や記憶力の低下
- イライラなどのうつ症状
- 反動により過食になったり、拒食と過食を繰り返す
などの様々な症状があります。
また、急激に体重が減ることで栄養不良になり、突然死を起こす危険性もあります。
治療方法
摂食障害の場合、精神的な部分で薬を使用することもありますが、根本的な改善はしません。
基本的な治療法としては、外来治療による『食事や生活指導』『心理療法(カウンセリング)』となります。
また、極端な低体重により体の機能が落ちている場合は入院になることもあります。