私の夫が働いていた職場に未払い賃金の請求をした時、私が実際にした事を書きます。
ちなみに、2社に請求し、1社はすぐに支払ってくれました。
もう1社は『払えない』と言われたけど(経営難によりリストラもされたので、そう言ってくるだろうとは思ってましたw)リストラの件は大目に見るとして、働いた分はきちんと払ってもらう為、最終的には弁護士入れました(;’∀’)
裁判までなり1年半ほど掛かったし、弁護士費用も掛かったけど…弁護士への報酬を引いても、自分で請求した額より多く支払ってもらえました!
最初にすること
証拠の用意
夫が働いていた所はタイムカードがありませんでした。
毎日メモを取るように言ってましたが、ダラクサな夫は書く事もしませんでした。
そこで私が使用したものは…Googleの位置情報です。
夫は位置情報をオンにしていたので、それを見ながら全て用紙に書き出しました。
( )年( )月分 労働者名( ㊞) | ||||||
日 | 始業 | 終業 | 休憩 | 実働 | 残業 | 深夜労働 |
1 | 07:00 | 17:00 | 1 | 9 | 1 | ー |
2 | 04:00 | 13:30 | 1 | 8.5 | 0.5 | 1 |
~ | ||||||
30 | 休 | ー | ー | ー | ー | ー |
31 | 08:00 | 17:00 | 1 | 8 | ー | ー |
合計 | 185 | 12.5 | 4 |
このような感じで1か月分の表を作成し、月々の労働時間を記入することで残業時間が明確になると共に、証拠にもなります。
夫の場合、これに加えて位置情報のコピーも証拠として提出しました。
この表は、タイムカードがない職場はもちろん、ある職場でもいざという時に役立つかもしれません。
数枚コピーしておいて、日々記入しましょう。
タイムカードがなくても違法ではありませんが、ブラックな企業の可能性が高いです。
残業手当の計算方法
夫の請求を例にしたいと思います。
(金額は実際とは異なります。)
時給の出し方
基本給+精勤手当+無事故手当+職能手当=250,000円
(家族手当、固定残業代などは除く)
年間法廷労働時間(2,085時間)÷12か月=173時間
250,000円÷173時間=時給(1,445円)
残業、深夜手当の出し方
残業手当も深夜手当も、時給の25%増しとなります。
時給(1,445円)×1.25=残業手当(1,806円)
深夜手当の場合、時給分は給料で出ているため、手当分だけを請求します。
時給(1,445円)×0.25=深夜手当(361円)
- 残業は、1日8時間以上または週40時間以上
どちらかでも当てはまれば残業となります。
※変形労働の場合を除く
例)毎日8時間だったけど、6日連勤だった。
この場合、6日目の8時間は全て残業扱いとなります。
例)週に4日しか働いてないけど、1日10時間だった。
この場合、1日2時間が残業扱いとなります。
- 深夜は22:00~05:00まで
次に
請求書の作成と発送
初めから労基署に行っても、『まずは自分で請求して下さい』としか言われません。
自分で請求して、それでも払わない場合に労基署へ行きましょう。
労基署には強制権がなく、指導しかできません。
金額が大きくなればなるほど、企業側は払ってくれない可能性が高くなります。
金額が大きく払ってもらえない場合は、弁護士に相談してみましょう。
弁護士の場合、『差し押さえ』の権限もあります。
請求書を作成し、証拠の表と一緒に送付します。
↓は、私が実際に書いた請求書です。

- 送付する前に、請求書・表などは必ずコピーを取りましょう!
支払いがなかったときに、労基署や弁護士に提示します。 - 支払い期限は必ず決めましょう!
10日~2週間程度が目安。 - 追跡できる送付方法を選びましょう!
ちゃんと受け取ったか確認するため。